この話は阪神淡路大震災から2年ほど経った頃の話です。依頼人夫婦は役場にいた私の知り合いの女性の友達だったと思います。役場の女性からの紹介で私の処へ来ました。今住んでいる土地が東京へ行った親戚の名義人になっており、なんとかお金を出しても移転登記がしたいと言う話でした。実家を出て東京へ行ってしまったので、その実家の跡を継いだのが依頼人夫婦でした。そして、今住んでいるその土地が家督相続で神奈川の名義人の夫(故人)になっているので相続登記で、今生きている妻の名義か、3人の子供(女性)の名義かにして、その後、依頼人へ贈与移転をする必要があったのです。つまり4人の女性を説得する必要があったのです。ある程度のはんこ代を払うから移転登記をして欲しいと言う話でした。私も第3者の私が入れば少しはスムーズに話が進むと思いました。私も相手が女性だしそんなに難しい話ではないと思いました。教えられた電話番号へ電話を掛けると二女の女性が出ました。この女性は銀行に勤めているとのことでした。そんな嫌味も言わず、丁寧に応対するのです。そして最後は「分かりました。考えておきましょう」と相手の女性はそう言っては電話を切りました。私も「おお、うまくいったな」と思いました。ところがこれを2年間やらされました。移転すべき宅地に建っている居宅は古く、「もう基礎の土台の木の部分がボロボロで地震が来たらすぐ壊れるから早く何とかして欲しい」と依頼者がいつも言ってきました。私も、「もう少し待って下さい」と言うしかありませんでした。神奈川へ電話すると、時々被相続人の妻であるおばあさんが出る時もありました。おばあさんはいつも言いました「なぜ登記出来るときに移転登記をしなかった」と、すると私も言ってやりました。「お金を貰ってうまいものでも食べたほうが得ですよ、だから登記に協力して下さい」とね、このお金はけっこうな金額のお金でした。2年間の最後も二女の娘は「分かりました考えておきましょう」と言いました。私もさすがにこれを聞いて怒れる時が来ました。「いつまでこんな話をさせるんだ、いいか良く聞け、もうお前たちには一銭も出さんぞ、これで裁判をするいいな」と言って電話を切りました。しかし待てよ、一度も長女の話を聞いていなかったなと思い、依頼者より電話番号を聞き長女に電話したところ「私たちはね、絶対印なんか捺さないからね」と言い出しました。私もこれには怒れました。なんだこんなやつらと話をしていたのかと思いました。私はすぐ裁判のため私の知り合いの弁護士を紹介しました。それから1か月後に依頼者が裁判所から書類が来たと言って私に書類を持ってきました。おう早いな欠席裁判が終わったかと思いました。しかし書類を見てびっくりしました。なんと被告人たちは弁護士を立てて争ってきたのです。結局欠席裁判にはならなかったのです。
 それから1年間裁判をしました。私も最後は証人として出席しました。相手の小柄な年寄りの弁護士に向かって言いました。「こんな話、欠席裁判ですぐ終わるかと思ったけれど、まさか裁判に討って出てくるとは思わなかったよ」と、すると相手の爺さん弁護士は「いいじゃないか」と言って私を睨みました。
 私は一度だけ神奈川へ手紙を出しています。勿論その手紙を裁判に使われても困りますので、売ってくれなどとは一切書いてはいませんが、あくまではんこ代でお願いしますと書きました。その手紙も証拠として出てはいませんでしたね。結局裁判は1年間で終わりました。
 勿論依頼人が勝ちましたが、被告の女たちは弁護士費用や4人の新幹線費用があり、たくさんお金を使ったと思います。私の話を素直に聞いてれば結構な金額を貰えたのに女性は欲が深いですよ。

 ※事件簿を見ると平成10年6月に移転登記完了していました。

※私もこの裁判を一度だけ見に行きました。その日は4名の女性が来る日でした。
  法廷の後ろのドアからそっと覗くと、4人の女性が裁判官を見上げて、最前列の椅子  に座っていました。絶対勝てないのに、可哀想な女たちだなと哀れみを感じました。
女性の方々は、私の電話があれば私を神様と思って下さい。けして損はさせません。
  女性の方はくれぐれも欲をかかないで下さい。損するだけですよ。お願いします。

 ※これを書いておく必要があると思い書きました。もし移転登記などで女性の方に印鑑証明書を取ってもらうなどの必要があったなら、昔、こんな話がありましたとこれを読んでもらい、そして裁判にならないようにしたいですからと、納得してもらえるように、書きました。

※私は依頼人の友人として、又、相手の方の登記相談員として中に入らせていただいています。最初から裁判に持ち込むことは到底出来ませんからね。私はあくまで中立の立場で話を聞かせていただき相談させていただき、それでも駄目なら最後は当然弁護士さんのお世話になります。謂わば、裁判所に於ける調停委員さんのようなものですね。   


 ※同業者の方も相手方に、この話を読んで貰って、裁判にならないように、ぜひお使い  下さい。
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