この話を五月に載せようと思っていましたが、農用地除外の仕事をどうしてもやらなくてはならず載せることができませんでした。五月は自動車で通勤途中の危なかった事故を集めて載せたかったのですが。やっと落ち着きましたので書く気になりました。
第1話
 この話は平成10年頃ぐらいの話です。当時の車はコロナクーペでした。この車は新車で買いました。でもスポーツタイプですが、中身は1800CCの普通のエンジンの車です。燃費は良かったです。この車は25万キロ以上走り廃車にしました。それでは話しに入ります。赤羽根町役場に朝、用事がありそのあと事務所に行こうとしました。時間は、朝9時過ぎだと思います。今は「渥美農場東」と書かれた看板のある三叉路に信号機がありますが、その当時は信号が無かったです。私の車は80キロぐらい出ていました。とにかく事務所に急いでいました。私が赤羽根方面からその三叉路に差し掛かった時です。農業公園サンテパルク方面から大型のタンクローリィ車が入ってきました。私は三叉路に入る70メートルぐらい前に相手の車がスピードを落としましたので、当然私の車を見たのだと思いました。勿論私の道路が優先道路ですので、80キロはそのままで三叉路に向かっていきました。その大型タンクローリィ車はゆっくりとゆっくりとTの字型になっている道路を右に曲がり始めました。私はこの運転手は私の車が来るのを見て知っているものだと思い、もう止まるだろう、もう止まるだろうと、もう止まるだろう思いながら三叉路に入って行きました。80キロはそのままです。大型タンクローリィ車はゆっくりですが止まりませんでした。もうブレーキをかけても間に合いません。ここも側溝にコンクリートふたがありませんでした。大型タンクローリィ車はついに横に並びました。この運転手は車1台が左から通れるように空けながら走らせているのです。私は決断しました。ブレーキをかければ側溝に落ちるか、大型タンクローリィ車の横腹に激突するかのどちらかだと思いました。アクセルを思い切り踏み全開にして、左から追い抜きました。タイヤが半分側溝にはみ出していたかも知れません。間一髪なんとか前に出ることが出来ました。追い抜いた後、私も一旦止まろうとしてブレーキを踏みましたが、事故にはならなかったので、そのまま走り出しました。その後、石神にある最初の信号機は青でしたので止まらずそのまま行きました。結局次の高木の信号機が赤になり止りましたので、車から降り大型タンクローリィ車に近かずきました。私が「止まらなければ危ないですよ」と言ったところ、「見ていなかった」と言いました。あの時ダメ押しの警笛を鳴らさなければいけなかった。このタンクローリィ車は渥美町に本社があり、運転手も私のことを知っていました。この運転手さんはあるところでこの話をしたのを私も聞いていました。私の車がスピードのでるスポーツタイプの車だったので事故にならず追い抜くことが出来たと言っていましたが、実は普通のエンジンであり、車にスピードが出ていたから、左から追い抜くことが出来たのです。私の咄嗟の判断力と運転技術のおかげで事故にならなかったのです。
( この話は自慢話ではありません。)





第2話
 この話は昭和の時代の話です。当時の車はパブリカ(800CC)です。この車は今のFF車と違って、当時はFR車でしたので、一旦ハンドルを大きく切ってハンドルをもどせば蛇行運転になり、なかなか蛇行が止まらなくなり、運転には注意が必要でした。しかし800CCで車体も空冷エンジンで軽く、燃費も良く結構気に入っていました。1代目は法務局の職員が使っていた車です。2代目は事務所のそばの大和商事さんに勤めていた方からどちらも無料で手に入れたと思います。昔は10年で車検期間が2年から1年になりそれで廃車にしたものです。もちろん、この2台の車は10年間で廃車にしました。まだ十分使えるのに残念でした。当時はまだ、国道259号線しか道路が整備されていませんでしたので、第1話の道路はまだ狭くスピードが出せない道路だったと思います。それで259号線を朝夕、往復走っていました。朝、国道259号線で事務所へ行く時に起こったのが、この事故寸前の話です。

 野田町の集落に入る処にバス停があります。そのバス停の名前は仁崎口と言います。そのバス停を通り過ぎてすぐの出来事です。左の民家の敷地から突然車が猛スピードでバックで国道に飛び出してきました。その敷地は隣家のブロック塀に遮られて見えませんでしたので。国道へ相手の車が出て来て初めてわかる状態です。勿論車はハンドルを私の車線の方に切りながらバックしていますので、私に向かってきています。私は速度が40キロぐらいだったと思います。相手の車の後部にこのままだとぶつかります。本能的にハンドルを対向車線に切りました。間一髪避けました。ところが対向車線からすぐ対向車が来ますので又、元の車線に戻します。ところがFRですのでハンドルが軽く、右や左へと大きく蛇行し始めました。それでも何回か蛇行を繰り返しましたが、何とか車を左車線に戻すことが出来ました。ほっとして車を止め後ろの車を睨むように見ました。その車はばつが悪そうに、こそこそと左の道に入って消えました。私も対向車線の方はどうなったか見ましたら、対向車はすべて止まっており、私を白い目で見ているではありませんか、私が悪者になっていました。それはそうですよね、右や左へ大きく蛇行していましたから、危険運転したように見えたのでしょう。誰が猛スピードのバックで国道に飛び出してきた車を避けようとしたなんて誰も信じないと思いますよ。これは私だから避けることが出来たと思います。他の方なら激突ですよ。実を言いますとこの飛び出してきた家がどのような仕事をしていてどなたの家か私は知っています。猛スピードでバックで飛び出して来た人がどのような職業かもわかります。相当怒って飛び出してきたのでしょう。二人の関係も私にははっきりと分かります。でも事故が起こらなくて良かったです。私に感謝してくださいよ、動物好きなお二人さん。
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