勿論これもオークションで落とした掛軸の話です。1月24日に落としました。「神武天皇巡幸図 腋上嗛間丘 共箱 直入師事 兵庫の人 南画」これが題名になっていました。作者は田能村小斎です。この方は直入の養子として入っています。直入の先生で養父が田能村竹田になります。竹田から3代目になりますね。竹田は美術年鑑のお値段では崋山クラスです。この小斎は美術年鑑には載っていません。しかしこの絵は小斎の最上級の部類に入ると思います。絹本の絵には4人の人物が描かれています。その中に神武天皇も描かれています。これは天皇陛下の司法書士としては落とす必要がありますよね。しかし実は私は竹田先生の掛け軸を3本持っています。他にもう2本ありますが、2本は鑑定が必要ですね。そんなことから、この掛け軸を落とすきっかけにもなりました。この掛け軸は結構大きく見応えがあります。人物もしっかり描かれており美術館向きではないでしょうか。この小斎は武道にも長じ豊後(大分県)岡藩主に仕えたそうです。竹田の住まいも大分ですからね、その関係もあったと思います。美術館ができたら竹田と一緒に並べてあげたいですね。この掛け軸税抜きで29,499円で落としました。だいたい落とす金額は3万円ぐらいですよ。この掛け軸を出している会社は「縁」と言う名の会社でして、私も時々落としています。

 この日この掛け軸を落とした後、もう一本の掛け軸のオークションの日でもありまして、そのオークションにもすぐに加わりました。同じ「縁」の店の掛け軸でした。この画人も江戸から明治の時代の人でして、中西耕石と言います。私の掛け軸の中には絵の中に人物が多く描かれた絵は一本もなく、多くの人が絵の中で楽しんでいる絵が欲しいと思っていました。題名で言うと「西園雅集図」とか、「蘭亭曲水図」になります。実を言いますと1月の初めに西園雅集図(人物30名)が出ていました。もう名品ですよ。オークションの日が楽しみでしたね。画家の名は春木南湖と言いました。谷文晁の年上のお弟子さんでした。二人は大老と呼ばれていました。終了まで20分のところで5万円でしたね。私もせいぜい落ちるのは8万ぐらいだろうと思っていました。美術名鑑だとこの人は90万円でした。安い人でした。ところが私が入ると上げ始めました。二人の一騎打ちになりました。10万円頃から、2万円で上がっていくのです。私がその間を埋めていくのです。普通はこんな上げ方はしませんよ。2万円上げて埋められるとたいがいはそこで諦めて落ちますよ。この人は違いましたね。埋められると又2万円上げるのです。私も16万円まで来まして、いやな予感がしました。これは店の人が売りたい値段を持っていまして、それでそこまで行かせようとしてるような気がしました、それでやめました。やめた値段で落ちました。店が落としたか他の人が落としたかわかりません。電話でこの店に聞いてはいませんからね。この店はあまり安い値段だと売りをひっこめていますので、もしかしたら、売り惜しみをしたかもしれません。以上の様な事がありましてね、今度はこの「蘭亭曲水図」(人物45名)を何とか取りたいと思いました。中西耕石は美術名鑑は300万円の人です。参入しましたが、あっけなく私が落としました。32,388円でした。店の人はこれを鑑定が無いとして模写として出していました。それで安く落ちたのかもしれません。でもこれは真作ですよ。絵もうまいですし、名品ですよ。なかなかこんな絵は出てきませんよ。この頃名品が出るようになりました。この絵は美術館に飾ればかなりの見応えがあります。この様な絵はあまり大家の画家は描きません。私も大家の方が描いた絵を見たことがありません。ぶっちゃけ寺の住職に見せたところ、いい絵だと褒めていましたよ。

 

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