とにかく、持分放棄登記で単独名義にするには保証はがきが多くなり、持分を売買した人で最終取得者ではない人は、関係ない人であり、邪魔な人ですので、人数減らしをしておく必要があり、時期を見て持分の移転登記をしました。持分の売却者の中には高齢でなるべく早く移転登記をしておく必要のある人もいます。中には、相続人がヤクザの息子がいる方もあり、相続登記が難しい人もいると言われました。又、家族の方の要望もあり、寝たっきりの方もいましたので、わざわざ見に行きました。その方を見て、即、ここで持分移転登記をしておこうと判断しました。この時の判断は大成功でした。事件簿の日付けを見ると平成7年10月26日提出になっていました。5人の方の持分を移転しました。それから3ヶ月後、この持分を取得した方が心配しながら訪ねて来ました。「おい、川崎さん00さんが亡くなったけど相続出来るかどうか心配だ」と言いました。私も思わず相続登記が1件増えたと思いました。しかし、よく話を聞いてみましたら、持分がすでに移転されており、人数べらしの5人の中の人だと分かり、Wさんに「その方はすでにWさんに持分を移転されていますから、もう亡くなっても関係ないですよ。それと、Wさんが今まで買った方の分はもう全部移転しましたから安心して下さい」と話しをして、安心させてあげました。Wさんもこの事を聞いて安心して帰りました。持分移転登記にはお金が掛かりましたが、1件相続登記をすればもっと掛かりますので、人数減らしは大成功でした。結局最終人数は32人になりました。尚、32人の内の2人の方は持分の権利は無い人で、最後の持分放棄登記をするときに他の共有者に移転登記をすればよく、単独名義人にする必要の無い方です。


 実を言いますと、人数減らしの中の一人は私が相続登記をした人がおり、又、相続も簡単に相続登記ができました。その方は私の住んでいる田原町の人であり、なんの難しい話など無い方だと思っていました。田原市内の公衆電話から印鑑証明書を取ってもらう話をしていたところ、私が少し早口で話したのが気に入らなかったのか、途中で切られてしまいました。私もこの時は焦りました。少し早口で電話代10円で話をつけようと思ったのが間違いでした。ゆっくりと話ができるように、事務所か自宅の電話を使うべきだったと思います。相手を尊重し印鑑証明書代2百円もこちらで払いますなども言って話をしなければいけなかったと、反省しました。結局この方の渥美町の実家の戸籍や住民票などを取りまして、有力な親戚の方に力を借りることにしました。そしてWさんやら私も入れて、たぶん4人ぐらいで一緒に付いていってもらい、実家のおばあさんに何とか地元の人の多くの人が絡んだ大事な土地の登記だから、印鑑証明書を取ってもらうように話をして、電話してもらい、なんとか印鑑証明書を取ることが出来ました。勿論、この人の42筆相続の権利書は私が持っていましたので、すぐに5人(中には保証はがきの方もいます)からの持分移転登記をしました。やはり、共有地とは関係ない相手の方は、2段も3段も上にいる人だとの思いで話さないといけないと、つくづく思いました。又、即行動したおかげで大事にいたらず解決して良かったです。
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