こんにちは。

新宿駅の近くで、債務整理の仕事をしております司法書士です。

前回の続きですが、借金の時効を援用する前に支払ってしまった場合について、お話します。

最後の返済日から、６年経過し、その間、判決をとられていなかったことから、本来であれば、時効を援用し、借金の時効消滅となるべきところ、一部を返済してしまった場合、「信義則上」時効を援用できないとお話しました。

すなわち、時効をもはや援用しないだろうとの相手方の信頼を保護するため、時効が援用できない、というわけです。

では、相手方の信頼を保護する必要がない場合はいかがでしょうか？

債権を二束三文で買い取った業者など、支払ってもらえば、御の字という場合です。

過去に、（札幌簡平成１０．１２．２２）（東京簡平成１１．３．１９）で、一部支払ったものの、時効援用は認められるとの判決があります。

いずれにしても、裁判では重要は争点になりますので、そのようなことがないようにされた方が、いいに決まってます。



債務整理

しばらく事情があって支払いをしていなかったのですが、最近、知らない業者から請求がきたのですが、どうすればいいのですか、という電話相談をよく受けるます。

このような、ケースは債権が二束三文で売買され、債権譲渡されていたり、関連会社の保証会社に代位弁済されていることが多いかと思います。

運転免許証の更新であるとか、子供が小学校にあがるため、住民票の住所を移したところ、このような請求を受けることが多いのもこのケースの特徴です。

また、しばらく支払っていなかったため、遅延損害金が膨大な金額にのぼっており、支払うことがかなり、きついでのではないかと思います。

そこで、まず、最初に検討する方法が「借金の時効援用」です。

消費者金融からの借入であれば、最後の返済日から５年を経過したのであれば、時効を援用することができます。

ただし、その間に、判決を取られている場合には、その日から、時効期間が１０年に延長されてしまいます。

不在にしていても、訴状が公示催告され判決をとられることもあります。

よく、債務整理を受任し、貸金業者に介入通知を送付したところ、ご本人は認識していないのですが、取引履歴とともに判決書の写しが遅れられてくることもあります。

でも、まずは、時効を援用してみることです。

遅延損害金が膨大な金額になっているからです。

判決はとられていないのですが、時効を援用できるのに、一部支払ってしまったという相談もよくあります。

時効援用できるのに、支払ってしまった場合、細かいようですが、「債務を承認したため」時効を援用できないのではなく、「信義則上」、つまり「もはや時効を援用しないだろう」という相手方の信頼を保護するため、時効援用できないとされています。

そこで、・・・・・・・・。

ちっと長くなりましたので、このあとは、次回にさせていただきます。


借金問題

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今まで、法律事務所で任意整理、過払い金請求だけではなく、自己破産、民事再生等債務整理全般の経験を積んできました。債務整理の情報を発信します。

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