・親の介護が必要になったので、仕事をやめて親の家に同居することになった

・一緒のほうが安心だから、思い切って二世帯住宅を建てた

・子供夫婦が生活が苦しいからといって家に転がり込んできた

・結婚しない子供がずっと家にいる

などなど同居の理由はさまざま。とてもうまくいっている家もあれば、悩みをかかえている家もある。

最近のご相談に共通するのが同居「している」子供と同居「していない」子供の相続問題です。
一方は同居してこんなに親の面倒をみたのだから家は私のものでしょうといい、一方は同居といっても面倒なんて大して見ていないでしょう、相続は平等よといい、話し合いは平行線のままです。話し合いがつかなければ家庭裁判所で調停をし、それでもまとまらなければ裁判に。時間もお金もかかるし大変なことです。面倒をみたという方は自分の「寄与分」立証してはじめて寄与分相当の相続分を多く取得できることになります。
少し前までは長男夫妻が親と同居、面倒をみてくれたからほかの兄弟は相続放棄するということもよくありましたが、今の世情は異なってきているように感じられます。
親は自分の亡き後も子供たちでうまく解決してくれるだろうと思っているのかもしれませんが、解決する場合もあれば解決しない場合も多いというのが実情です。

ではそんなトラブルを少しでも回避するためにはどうしたらいいのでしょうか。

一つは親に家は誰に渡したいのかという意思を書面に明確にしてもらっておくことです。方法は遺言でもいいし、死因贈与でもいいでしょう。
次に、子が親の面倒を見た、金銭の立替があったなど、兄弟のうち贈与を受けたものがいるなどそのような金銭的な事情も書面にしておくことです。
こんなことうちはしなくても大丈夫よ!という人が結果的に後で困ることになります。
親としても、同居はしてみたものの、一向に孝行してくれない子供であればほかの子供に愚痴る程度ではダメです。きちんと自分の意思を書面に残してくださいね。


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