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本家の墓所を訪れた24日は、妻が一番慕っていた女性の命日だった。

彼岸の最中に亡くなったことを、彼女は強烈に覚えている。

実の母親と生き別れ、親との縁が薄かった彼女にとって「母」と呼ぶことのできる唯一の人。

周囲の理解が得られず孤独を深めていた彼女に温かく寄り添ってくれたのだという。

「自分を理解してくれる人は、必ずいる」。

彼女は実感したと何度もその思い出を私に語ってくれた。



周囲からの言われなき非難に、真っ向から庇ってくれたこと。

人知れず泣いていた夜に、何も言わず一緒になって泣いてくれたこと。

何気ない話題で子どものように笑い合ったこと。

血の繋がりを越えて、妻と「母」は親子になった。

僅か1年。

確実に濃密な時間を過ごし、唐突に「母」は逝ったのだそうだ。

お別れの言葉を掛けることもできなかった。

自分にもっとできることがあったのではないか。

そんな思いに苛まれ、一年読経を続けたのだという。



「母」が亡くなり、節目の20年。

読経こそないものの、妻は常に「母」への思いを抱き、思い出を大切にして生きている。

妻から思い出話を聞くにつけ、つくづく思う。

出会うことができて良かったね。

「母」との1年があったからこそ、現在の妻がある。

そして、私は妻を通して「母」からの学びがあり、それは確かに私の血肉となっている。

現実に会ったことがなくとも、私にとって大事な「母」でもある。

なぜなら、妻にとってかけがえのない存在は、同時に私にとってもかけがえのない存在だから。

遠方にあるその墓所に、妻と共に一度だけ訪ねたことがある。

素朴を絵に描いたような「母」に相応しい、穏やかな場所だった。

再訪はなかなか叶わないが、私も同じく記憶に留めて生きていきたい。

真摯な「思い」は必ず通ずるものだから。



今年の命日も、「母」の思い出話を聞いた。

決して忘れることなく、笑顔で故人を偲ぶことが一番の供養。

彼女の心の中に、「母」はいつまでも生きている。

喪失の悲しみを越えて。







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