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債務整理業務でよくあるケースの一つに、配偶者の知らない借金がある。

妻の知らないところでギャンブルに走り、抜け出せない夫。

夫の知らないところでブランド物などの買い物をやめられない妻。

共通しているのは秘密主義であり、やましいことがあるという意識から生じる事態なのだろう。

また、小心者であり配偶者に真相が判明すれば非難されるという恐怖がそうさせていることも多い。

借金の支払に汲々としているうちに納税も遅れ、差押予告通知が届いてしまったという冗談にならないことも起こる。

そこから全てが露見し、最悪の場合夫婦関係の解消、すなわち離婚への発展もあり得る。

子どもがいれば、その親権を巡って諍いも生じよう。

借金が人生を狂わせてしまう、最悪の展開といえる。



こうしたケースにおいては、債務整理という対症療法もさることながら、根本の問題を解決しなければ繰り返される可能性は高い。

すなわち、夫婦間のコミュニケーションをしっかりととることである。

「なぜ浪費に走ってしまったのか」。

この点を夫婦間で徹底的に振り返り、再発防止策を得るまで話し合っていただくことが必要だと感じている。

これは一般論として言えることであるが、同時に私自身の体験からも痛感するものである。

私も5年間の夫婦生活の中で、ごくごく軽微な過ちを犯している。

もちろん借金に関するものではないのだが、それは妻の知るところとなった。

人間は完璧ではない。

むしろ過ちを犯さない人間の方が希有であろうと思う。

何より大事なことは素直に非を認め、姿勢を改めることであると言える。

私は全ての非が自らにあったわけではないが、妻の信頼を損ねたことは事実として謝罪し、話し合いの時間を持った。

そして、現在、結果として以前よりも強い信頼を結ぶことができたと思っている。

妻は言う。

「私はあなたの潔いところを尊敬できるから、何があっても付いていけるの」と。

懐の深い妻を持ち、私は教えられることが多々ある。

こうした積み重ねが本当の夫婦を築き上げていくのだろう。



話を元に戻すが、悶着があってもしっかりと話をすることができる夫婦は強い。

互いの長所も短所も含めて結婚をしたはずであるから、良いことばかりであるはずはない。

良いことしか起こらなければ、何も夫婦の間で波風が立つことはない。

しかし、生まれ育った環境が異なり、経験が異なるわけであるから、ぶつかり合うこともある。

その時にこそ、夫婦の真価が問われる。

自分の強さも弱さも、何もかもを曝け出すことができるか否か。

相手の非のみをあげつらい、話し合いの機会を持つことのできない夫婦は、不幸にして存在する。

そんな夫婦に、声を大にして言いたい。

結婚した時の、自分よりも相手を優先する思いやりの気持ちを思い出してほしい。

その気持ちを心に取り戻すことができれば、諍いも乗り越えることができるはずである。



借金は解決できない問題ではない。

だからこそ、夫婦で丁寧に話し合う時間を持ち、関係を見直す契機にしてもらいたい。

債務整理手続中に離婚に至ってしまった夫婦をこの目で見ているからこそ、強く強く思う。

専門家に依頼して解決できる表面的な問題と、立ち入ることができず本人に委ねざるを得ない問題とがある。

そうした問題は、私たちも当事者意識、問題意識を持つように促すことしかできないのだから。

話し合いのできない「ままごと夫婦」が増えたことが、離婚率の上昇に結びついているのではないだろうか。

不幸な夫婦が一組でも減ることを願ってやまない。







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