前の事務所の頃の話です。前の事務所の近くに住むWさんの話です。この方は商売をやっていましたので、結構気さくに話が出来る人でした。市街化区域の土地で、移転登記をする必要がある土地があると言っていましたが、なかなか踏み切れないと言っていました。お金を払って登記をする必要があるとも言っていました。私はその話を聞いて強く勧めました。「買いましょう、買いましょう」と言って勧めました。私があまり強く言うので買う気になったのでしょう。値段はいくらがいいか私に尋ねましたので、「※※の※※証明書」の値段で買えばいいと言いました。私がその値段を提案したところ、その値段で買ってくると言いました。「※※の※※証明書」を1通持って、東京へ行きました。売買商談は見事その値段で成立し、買ってきました。早速、私の処で登記を致しました。その土地は国道259号線沿いのある法人の隣地に当たる土地でした。その後、この土地とある法人の土地とを交換する話がおこりました。交換面積は1対2です。この交換登記は他の先生のところでやられたので分かりませんでしたが、交換登記が終わって、しばらくした頃、Wさんが、私の事務所にふらっと入って来て言いました。「あんたがあんまり強く勧めるんで、あの土地を買ったが、交換話があり、面積が2倍になった。あんたが強く勧めなかったら買わんかったのに、面積が2倍になって良かった、良かった、みんなあんたのおかげだ」と喜こびながら言いました。それを聞いて、私も勧めた甲斐があったと思いました。その後Wさんは亡くなりましたが、ある日、わたしの同級生と、Wさんの息子さんが前の事務所に来たことがありました。Wさんの息子さんだと分かりましたので、この話をしましたところ、「へー、そんな話があったのか、全く知らなかった」と驚きながら言いました。世の中には表に出ない色々な話があるものです。Wさんは誰にも言わなかったみたいですね。Wさんの相続登記は他の先生で既にやっていましたが。Wさんは2、3回、前の事務所に来てはうれしそうにこの話をしましたね。自治会の仕事の話しもしてくれました。自治会長さんはどこでも大変ですね。しかし、本当に安く買えて良かったです。
 
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