この方はトヨタの田原工場に勤めていた人で、私がこの人を見て、この呼び名をつけました。とにかくおしゃれです。結構重そうな、金のネックレスに金のブレスレット等を身につけていました。おしゃれな帽子をかぶり、服もお洒落なものを着ていました。だからフランス人と言う名で呼びました。とにかく身につけるものは一流品ばかり、馬が好きで、馬に乗る時、馬の鞍の下に敷くエルメスの革製品を見せながら自慢していました。この方も藤城自転車店へよく来ました。自転車屋が珍しいものを持っていると、金製品などはグラムで買っていました。当時は1グラム800円ぐらい、今は1グラム4000円ぐらいですか、上手な買い物をしていました。私もそのような話をよく聞かされました。そこで、私も会ってよく話をしました。外人女性(たぶんフィリピン女性ぐらいと思う)が、腕の金のブレスレットをじっと見ていた話などもしてくれました。普段は自転車で町内を走り、その為自転車屋と知り合いになったのです。彼は株の短期売買専門でした。株数や値段、会社名が書かれた手帳を見せて頂きました。彼も又 No118で書いた話を知っていました。やりすぎた豊田章一郎氏の後の社長は、おとなしくしていた豊田達郎氏だったことも話してくれました。勿論、私も知っていましたけどね。トヨタのどのような職場で仕事をしていたのかはあまり知りません。ただ、トヨタに勤めてはいましたが、出世意欲などは全くなかったようです。自分の好きなことだけやれればよく、トヨタの職工さんたちとは全く違う人生を歩んでいるように見えました。車は外車のクラシックカーの外観をしたオープンカーに乗っていました。外車でオープンカーなので、会社の寮には置けず、田原市内の屋根付きでシャッター付きの車庫を借りていました。モーガンやロータス7に似ていますが、それとは車名は違います。新車で買ったのに、結構、故障も多く、お金を使ったと言っていました。時々街中を走っていくのをよく見ました。しかし、くだらないものにお金を使わない主義で、いつまでも会社の安い寮に住んでいました。寮長から退室勧告を言われても絶対出ずに頑張っていました。退職して10年ぐらいなりますかね。四国へ帰って兄さんとミカン畑の裏山を切り開き、豊橋の馬術クラブの用済みとなった廃馬を持ち帰って暮らしているそうです。不思議な魅力を持っていた人です。名前はマスダさんです。絵画の能力もあることも盛んに話していました。今頃、何に夢中になっているのかな。

 トヨタシリーズには少し違うかもしれませんが、あるトヨタ人(びと)の思い出を書かせていただきました。
  平成25年9月20日頃作成しました。

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