アエルという消費者金融についてですが、現在民事再生手続きをしています。

この会社は、平成16年にも会社更生手続き開始の申し立てをして、平成19年8月に手続きが終結したのですが、またも経営状態が悪化し、平成20年3月24日に民事再生手続き開始の申し立てをしました。

そして今回、再生計画案が決議に付されることになり、過払い金債権者に対してもその旨の通知がなされました。再生手続きということで、弁済率がかなり低くなることは予想されたのですが、予想以上に低い弁済率が提示されました。弁済率はなんと5%とされています。免除率95%です。以前に再生をしたクレディアという会社の場合は40%の弁済率で、さらに30万円までの少額債権は全額弁済するという内容であったのと比べると、かなり厳しい条件となっています。ただ、これは潜在的な過払い債権者に対する将来の弁済も見込んでこの弁済率になっているので、もし3年後に予想よりも過払い請求額が少なければ、さらに按分して弁済をするということです。今回の再生計画案に同意が得られなければ破産することになり、その場合は配当は0%になる予定であるということです。

こんな内容の再生計画案は、はたして認可されるのでしょうか。


【平成24年追記】
平成21年3月19日、アエルの再生計画は認可されました。認可された再生計画では、再生計画の認可決定が確定した3年後の時点で、弁済率を再計算したうえで、追加の配当がおこなわれる可能性があるとしていました。
そして、3年後である平成24年に、「再生計画変更及び追加弁済の実施についてのご案内」という文書が送付され、追加弁済が実施されることとなりました。弁済率の再計算を行った結果、見直し後の弁済率は、1.812%上乗せとなり、結果、6.812%の弁済がされることとなりました。
アエルの再生については、ライフの再生の場合とは異なり、手続きの中で過払い金の債権届をしていなかった場合でも、失権する扱いとはなっていません。したがって、今からでも請求すれば、6.812%の割合で過払い金が返還されることになります。
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