エール立川司法書士事務所の萩原です。

 

ニュースを見ていると、猛暑で熱中症になり、救急搬送される方、お亡くなりになった方がいらっしゃるという報道が多いのですね。

 

これだけ言われているので皆さん気を付けておられると思うのですが、今年はそれを上回る猛暑ということでしょうか。

 

私も外を歩き回る日も多い仕事なので気を付けてはいますが、とりあえずなるべく日陰を選んで歩き、水分をマメに補給するということしかないような気もするので、最低限これらは気を付けたいと思います。

 

 

 

さて、個人再生についてご検討中の方からよく頂くご質問として、

 

「個人再生の際に、ローンのない車の価値はどのように算定されるのですか?」

 

というものがあります。

 

お返事は、

 

「基本的には、中古査定業者さんの査定で差し支えありません。」

 

です。

 

 

個人再生のお手続をすると、

借金の金額が、

5分の1(最低100万円)

持っている資産の額

のどちらか高い方まで減る、

という効果が得られます。

 

例えば、

借金の額が600万円

資産価値150万円の車(原則残ローンなし)を持っている

という場合、

 

600万円の5分の1である120万円

資産である車150万円

を比べると、車の方が高いので、

 

この場合は、150万円を

原則3年で分割弁済する

という結論になりますね。

 

毎月の支払額は、

150万円÷36で

4万2000円くらいです。

 

こう考えると、

もともとあった借金600万円のうち150万円だけ払えば

残りの450万円は免除され、かつ車も残せる、

というとてもありがたい制度が個人再生ですね。

 

 

上記のように、個人再生の場合は、負債の金額に加えて、お持ちの資産の価値がどれくらいかということも重要な要素になってきますので、お持ちの資産のうち一定のものは資産として計上し、その価値も算定しなければなりませんね。

 

では、車の価値はどのように算定されるのか、というと、基本的には現在価値、つまり今売ったらいくらになるのか、ということになりますので、中古車販売業者さんで査定をしてもらうのが一番ですね。

 

しかしながら、業者さんはいわゆる査定書のようなものは出して下さらないので、頂いた業者さんの名刺に査定額を書いてもらうような取り扱いになることが多いです。

 

昨今では、インターネットにも中古車販売情報は載っていますので、その名刺に書いてある金額が、インターネットに載っている同グレードの中古車販売額よりも著しく低くない限りは、名刺に手書きの査定額でもあまり問題になることはないという印象です。

 

逆に言えば、恣意的に低い金額を書いてもらったとしても、再生委員の先生の査定で、それよりも高い金額が出れば、車の価値は再生委員の先生が査定した金額ということにもなりかねず、再生計画に大幅修正が必要になることもあろうかと思いますので、最初からきちんとした金額でご申告頂くのがよろしいかと思います。

 

なお、東京地裁立川支部の運用では、一部高額車両を除き、初年度登録から5年が経過していれば査定書不要で換価価値なしとみなしてくれるなど、各裁判所で自動車の査定の要否については運用を設けていることが多いので、詳しくはご相談頂ければと思います。

 

 

個人再生について、

ご不明な点やご不安な点が

おありになる方も、

お気軽にご相談頂ければと思います。

 

お気軽にご相談下さい。

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