「本人限定受取郵便」という郵便があります。
その名の通り、郵便配達員の方が受取人に郵便物を手渡すときに、身分証明書等を提示してもらって、本人確認をしてから渡す郵便です。書留のように家にいる家族の方が三文判押して受け取ることは出来ません。本人だけです。
我々の仕事では、不動産の登記手続をする際に紛失等で権利証や登記識別情報を法務局に提出することが出来ないときに、法務局が本人の確認をするための通知を発送するときにこの郵便が使われます。
法務局のこの制度が出来るまでは、こんな郵便があることさえ私は知りませんでした。
知ったときは、これは使えるおいしい郵便だと思いました。
司法書士は依頼を受けると依頼者の本人確認をしないといけません。
だけど、面談による本人確認が難しい場合もあります。
典型的なのが、依頼者が遠方に居住している場合です。
そういう面談による本人確認が困難な場合、私は今までは、一応本人に電話で連絡して、そこで生年月日等を言ってもらって本人確認とし、後は書留で書類を送って押印してもらって印鑑証明書をつけて送り返して貰ってました。
最近は、犯罪収益移転防止法の兼ね合いもあるので先に本人に印鑑証明書を送ってもらって、本人限定受取郵便についての説明も兼ねて連絡して、それから印鑑証明書の住所に宛てて本人限定受取郵便で送るという手法を用いています。
最近施行された犯罪収益移転防止法のプロセスからもとってもスムーズだと思います。
しかも、この郵便、書留料金の100円増しでリーズナブルです。
どうせ書留で送るんなら、ここまでやっての安心感は100円で十分おつりがくると思います。
ただ、やっぱり、入院していて動けないとかで、本人限定受取郵便を受け取れない方もいらっしゃいます。
その場合には会うしかないでしょうね。