2013年 2月の記事一覧

«Prev1Next»
13年02月25日 14時51分01秒
Posted by: arimatsu
我々司法書士の仕事で不動産の相続登記というものがありますが、それに関連して「遺言」という書類に接することがよくあります。
いろんな種類の遺言がありますが、ほとんどは公正証書遺言と自筆証書遺言です。
前者は公証役場の公証人の先生に全文書いてもらう形式で、後者は遺言を残す本人が全文手書きで作成する形式です。

形式の詳しい説明は置いとくとしまして、相続手続等をやっていると、時々思うのです。
世の中というのは不思議なもので、自分の死後に相続人間で揉めるような可能性のある方や、独り者で相続人がいないのに大きな財産を持った方といった、早い話が我々専門職が「遺言を作っておいた方が良いのにな」と思うような方に限って、遺言は作っておらず、逆に、さしてそういう心配のなさそうな方に限ってキチンと遺言を作っているなと…
まあ、後者に該当する方は、本当に素晴らしい方だなと頭の下がる思いなのですが、前者の方については、なんといいましょうか「なぜなんだろう」という気持ちが強くあります。
わかった上で、「自分が死んだ後のことなんか野となれ山となれ」なんて思っている方はあまりいらっしゃらないと思うので、もし、「自分の死を前提にした書類を作るなんて縁起でもない」という考え方が社会に深く根ざしているとすれば、ある意味我々法律職の広報活動の怠慢なのかもしれませんね。

私自身は、遺言というものは遺言をする方が自発的に元気なうちにするもので、それこそガンで余命を宣告されたとか死を前にして相続人の一部から働き掛けでバタバタ作るとか、それこそ縁起でもないと思います。
まあ、時々ですが、そのバタバタの遺言すら作れるような状態じゃないという状況になって、おそらく、推定相続人間でトラブルがあるのでしょう。息がある内に不動産の名義だけ変えてくれという相談もありまして、依頼としてはお断りせざるを得ないということもあります。そんな時、相談者も切羽詰まってますし、こういう状況で断るというのは引き受けるより相当なエネルギーを使ってストレスがたまると感じます。

ちょっと話が横道に逸れましたけど、大体中学生の社会科ぐらいでは、法律としては教わらないにしても、自分を基準にして、配偶者が半分で、子供が残り半分を折半というのが相続分だというのは勉強する機会があると思いますから、それくらいは常識と考えても良いのかなと思います。
そういう関係者を思い浮かべて、自分が死んだ後、自分の財産がどう受け継がれていくか想像が出来ないとか、「こいつとこいつが折り合い悪いからな~」とか心配するタネがある方は、是非遺言を作っておいて、死んだ後の心配なんて何もせずに、自分の人生を前向きに進めていって欲しいなと思います。

そうは言っても、どうやって作るのかということですが、まずは公正証書遺言が絶対的にお勧めです。
「いきなり公証役場は敷居が高い」という方は、我々司法書士に相談されても良いと思います。
司法書士自体が公正証書遺言は作りませんけど、事前に相談者のお話を聞いて遺言の内容をまとめて公証人の先生と打ち合わせしたり、実際に作成する時に証人(公正証書遺言の作成は本人と公証人とは別に証人として立ち会う方が2名必要です)として立ち会ったりすることも可能です。

それから、あまりお勧めは出来ませんが、自筆証書遺言で作るのも一つの方法です。
遺言というのは法律でいつでも撤回できることになっていますから、気持ちの整理の上で、自分の今の気持ちを反映させるために毎年作り替えるなんて方もいらっしゃると聞いたこともあります。
公正証書遺言を毎年作り替えるのは莫大な費用が掛かりますので、そういう方はチャンと遺言について勉強した上であれば自筆証書遺言もあり得ない選択肢ではないのではないでしょうか。
あまりお勧めできないというのは、チャンと勉強して法律に則った内容で作らないと無効になってしまう確立が高いという面がまずあります。自分で全文手書きですからね。かなり知識のいる作業だと思います。
それからもう一つは、自筆証書遺言は遺言した方が亡くなったら、相続人は家庭裁判所で「遺言の検認」という手続を取らないとその遺言は使えないということです。どんな作業かというのはまた長くなるので書くのは控えますが、ちょっとした遺言なしで相続手続するくらいの手間暇が掛かります。しかも、この検認の手続はあくまで、裁判所が「本人の書いた遺言」であることを確認するだけの手続ですから、この手続をした上で、その前に書いた、キチンと遺言として書かれていなくて無効になってしまう可能性は残っています。
そんなわけで、できれば、形式で無効になることはほとんどあり得ない公正証書遺言で作っていただきたいと思います。

司法書士会では毎年2月はたしか「相続登記はおすみですか月間」だったと思いますので、今回のブログは少しこれにちなんだネタにしてみました。
13年02月01日 10時27分12秒
Posted by: arimatsu
お久しぶりです。
実に一ヶ月ぶりの更新になりますね。
正直言って今回の更新はどんな内容になるか書いていて見当が付きません。そんなわけでタイトルは本文を書き上がってから、決めようと思います。はてさてどんなブログになることやら…

言い訳からしますと、ブログのネタがなかったわけではないのです。
1月は定例の理事会・研修部会に第2回拡大研修部会、弁護士会との新年会に総合相談センターの電話当番と、司法書士会の公務も目白押しでしで、忙しくて仕事をするヒマがないという意味不明の状況になっているくらいネタはあったのですが、実は昨年、「公益社団法人成年後見センターリーガルサポート」に入会いたしました。
入会の動機は、切実な事情から軽薄な考え方まで色々あるんですけど、ブログに書けるものとしては、昨年末、約5年間お世話になった青年会議所を曲がりなりにも卒業させていただきまして、そこに振り向けていた時間が少しは作れると思いましたので、今まで距離を置いていた成年後見業務についても勉強してやっていこうかなと思いたちまして、公益的な活動と仕事を兼ねた活動ができると言うことで入会しました。
ただ、入会しただけで業務に携われる訳じゃなくて(何の知識も経験もないですからね)、所定の分野・分量(「単位」という概念で呼ばれます)の研修を履修してその単位を取得した上で、会が管理する業務に携われる司法書士の名簿に登載される事ではじめて、業務を始める事が出来るという流れになっています。
この研修の単位ですが、結構な分量を受けないといけないんですね、新規で名簿に登載してもらおうと思えば、大体1時間1単位の割り振りで18単位。それも必須の分野を落とさないように受けないといけないなんて感じです。
入会したのは去年の10月頃だったかな。年内は様子見をしていたんですが、そんなに都合良く研修はなかったので、年明け支部の研修部長やら地域のエリア長やらに相談して今までにあった研修のDVDを視聴する事にしました。
これがもうハードで、生講義を受けている訳じゃないので、ちゃんと視聴した証拠がいるからでしょう。視聴後に400字以上のレポート提出です。
DVDの中には2単位と言っておきながら3時間近くあったり、音質が悪かったりと、一人で見るというのはかなりの強い意志が必要な研修の日々でした。
昨日、ようやく借りていた分は見終わりまして、間違いがなければ一応名簿に登載してもらうに必要な単位は履修できたはずなんですけどね。
ただ、この1ヶ月、とにかく興味や内容はほとんど問わずに詰め込むように研修してきたので、これで最低限の業務知識が得られたと思うのはちょっと甘いような気がするので、もう少しだけ名簿搭載の申請は待って、あと何本か単位とは関係なくても良いから、自分の選んだDVDを見させてもらって、それから申請しようかと思います。
もちろん、いくらDVD見たって所詮は机上の勉強ですから、結局最後は、実地での経験しかないんでしょうけどね。

そんなわけで、公務とは別に研修DVDまで見てレポート書いていたりしていたので、ハッキリ言ってしまうとブログまで手が回りませんでした。
追い立てられるようにDVDを見るのは一応終わりましたが、私にはもう一つ、日にちの迫った公務での課題が残っています。
3月にリーガルではなく、いつもの司法書士会筑豊支部の勉強会の講師担当が決まっているんです、あと1ヶ月ちょっとしかないんですけど、今からPowerPointとレジュメ作りを急がないといけないんですよ。
まったくもって、なにが「ノンビリブログ」だよって感じですよね。

で、そろそろタイトルを決めようかなと思うのですが、ここまで書いた文章を読み返してみると「言い訳からしますと」で始まって、言い訳だけで終わっていることに気がつきました。
っというわけで、その言い訳をタイトルにしましょう。
『1月はリーガルサポート研修用DVD視聴月間』です。
«Prev1Next»